資源有し観光ビジネス有望

 二〇〇一年の中国から海外への旅行者数は前年比十五パーセント増の約一千二百万人、そのうち私費旅行者は約六百九十万人と、全体の五割を超えるようになりました。
  中国人の日本向け観光ビザは、国家旅遊局指定旅行社による申請だけが受け付けられており、おおむね五人以上の団体ビザしか下りません。また、旅行社に毎回多額の保証金を預ける必要があり、頻繁に海外へ観光旅行できる状況ではありません。そのため、旅行した際には、品質のよいモノを数多く買い求め、一人平均二十万円ものお金を費やすと言われ、旅行先にもたらす経済効果は大きいと言えるでしょう。
  中国人の海外への観光旅行が認められたのは一九九七年から。日本への観光旅行は北京市・上海市・広東省の三地域住民を対象に二〇〇〇年九月からと日が浅いのですが、〇二年一月から五月までの訪日団体観光客数は前年同期と比べ倍増、なかでも上海市からの観光客数は同二・五倍増と著しい伸びを記録しています。
  昨年十一月十四日から銃七日にかけ上海で開催された中国国際旅遊交易会「CITM二〇〇二」でも、業界関係者、一般入場者問わず多くの来訪客が日本のパビリオンを訪れ、日本への観光旅行に対する関心の高さを感じさせました。
 本県も北陸国際観光テーマ地区推進協議会の一員としてブースを出展し、来訪者に観光資源等をPRするとともに、旅行社に北陸を含めた旅程案を提示するなど積極的に活動しました。その際、中国人が▽温泉▽雪▽中国との歴史的なつながりが強いもの―に強い興味を示すということを実感しました。本県はこうした温泉や雪など魅力的な観光資源に恵まれ、多くの中国人観光客を呼び込む可能性を秘めています。
  〇八年の北京五輪に続き、一〇年には上海万博が開催されるなど、中国には今後の経済成長を後押しする要因があります。その経済成長が市民の所得レベルを向上させることで、海外観光旅行者数はさらに伸びることが期待されます。魅力的な観光資源を有する福井県にとって、中国人観光客ビジネスは今後有望な分野と言えるのではないでしょうか。

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