浙江省を含む5省市住民への日本団体観光旅行開放について

 2000年9月に実施された北京、上海、広東住民に対する日本への団体観光旅行開放以来、2002年8月までの2年間で、北京から約8600名、上海から約5700名、広東からは約26400名の中国公民が日本を団体観光旅行している。
 本日、これまでの北京、上海、広東に加え遼寧省、山東省、天津市、浙江省、江蘇省の5省市住民に対しても日本への団体観光旅行が開放されるとの情報が出た。
 「日本への団体観光旅行許可住民、新たに5省市増加」先日、中国国家旅遊局長は滞在中の東京で、遼寧省、山東省、天津市、浙江省、江蘇省の5省市住民の日本への団体観光旅行開放と、併せて日本国際観光振興会の上海における国内2つ目の拠点設立に同意したと発表した。これは中日双方の国際観光をさらに発展させることになるだろう。これまで国内住民は北京、上海、広東の3地域に限り日本への団体観光旅行が開放されていた。このたびの5省市への開放は、国内住民に大きな便宜を図ることになろう。

(7月20日付新聞報当方抄訳)


先日、新聞報道にもあったとおり、中国政府は、中国への日本人旅行者の短期(15日間程度)滞在に対して、ビザなし渡航を認める方向で、外交筋において調整を進めている模様だ。
 国外からの観光客がSARSの影響により激減した現状を打開したい中国は、特に影響の大きい日本人旅行者をターゲットとしてビザなし渡航を認め、その見返りとして日本側にもメリットがある5省市住民の団体観光旅行解放を認めさせようとしていると考えられる。
 この5省市住民への日本団体観光旅行開放について、上海総領事館は「現時点でその類の情報は入っていない」と回答しており、日中双方で最終的な合意に至っていない部分もあると推測されるが、合意となった場合、特に本県と関係の深い浙江省において市場が開放されることとなる。
 浙江省の人口は約4400万人、1人あたりGDPは約14325元(2001年度)と国内では上海市、北京市、天津市に次いで第4位となっている。周知のとおり日本を含めた外国資本の投資が盛んな地域で、日本に対する関心も高い。
 また、本県が浙江省と友好省県関係を結んで今年は10周年目であり、各種交流事業の積み重ねにより、省内における福井の知名度は着実に上昇している。
 さらには、昨年秋の中国旅遊博覧会で実施したアンケートでも、本県が有する温泉や雪、新鮮かつ豊富な食材などの観光資源は、中国人にとっても十分魅力的であることが明らかになっている。
 SARSの影響により日本国内では一律的な拒否反応も見られたが、この機を逃さず、中国人、特に浙江省の観光客受入れを具体的に検討してみてはどうだろうか。当方事務所はこれまで培った人脈を生かして、資料等を収集し、情報を提供することが可能である。

福井県上海事務所  藤井 昌和 2003.7.22

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