福井産繊維【北京】展示商談会への同行レポート

 福井県上海事務所は、福井県内観光地アピールのため、定期的に上海市内の旅行代理店を訪問しております。今年9月~10月にかけて、代理店の企画担当者から聞いた最新事情をもとに、上海からの観光客誘致についてレポートいたします。
10月中旬、中国の首都北京において、福井県織物構造改善工業組合・福井県繊維卸商協会の構成企業12社が参加した展示商談会が開催されました。今回は、その模様についてレポートいたします。
1.展示商談会の新しいカタチ
一般的に展示会というと、産業会館のような大型会場での開催を連想します。中国最大級の繊維展示会「インターテキスタイル上海」は、例年2,000社以上の出展企業と数万人の来場者を集める「壮大」な展示会です。
それとは対照的に今回の展示商談会は、ホテルの会議室を利用した「こじんまり」とした規模でした。また、あらかじめ日系商社に依頼して、来場者を「福井の生地を扱う可能性のある中国アパレル(SPA)」に限定していたため、会場が来場者で混乱することもありませんでした。しかし、所謂「ひやかし」のような来場者は皆無であり、来場した数十社のデザイナーや仕入担当者は、それぞれの展示ブースを回り、真剣にサンプルを見ながら商談に臨んでおられました。
2.アパレル企業への訪問商談
展示商談会の翌日、北京市内のアパレル企業への訪問商談が行われました。参加企業が3つのグループに分かれ、4~5社でそれぞれマイクロバスに分乗。そのなかの1グループに同行いたしました。
今回訪問したアパレルやSPAもやはり商社が厳選した企業であり、サンプルを挟んで活発に意見交換が行われておりました。また持参したサンプルのいくつかは、今後の商談候補としてピックアップされていました。
今回のような小規模展示商談会や訪問商談は組合としても新しい試みだそうですが、取引の可能性の高いバイヤー達と密度の濃い商談が展開されているのを見て、「この展示商談会は成功している」という率直な感想を持ちました。今回ピックアップされたサンプル数は、展示商談会で185点、企業訪問販売で224点(いずれも延べ点数)。関係者の予想を大幅に上回るサンプル(着見本を含む)が今後のフォロー対象として北京に渡ることになりました。 
また参加された企業からは、継続的な取組みに対する意欲と今後の商談会に対する課題について感想が多く寄せられ、非常に心強く感じました。
3.今後の成功に向けて
『中国市場で成功するための秘訣(キーワード)は、マーケットと売上金回収だ』とよく言われます。
「売上金回収」については、よく知られているとおりです。代金決済に関する中国独特の商習慣をよく理解しておかないと、思わぬ落とし穴にはまることがあります。今回は、展示商談会をアレンジした日系繊維商社が今後のビジネスの仲介をするということで、未回収のリスクはかなり軽減されます。参加企業の方々も、この商社経由のスキームに安心感を持っておられるようでした。
「マーケット」に関しては、今後バイヤーとの商談が継続していくなかで、明らかになることでしょう。日本からの商社経由の輸出ということで、商品価格がある程度高水準になることは避けられませんが、そのなかで福井産繊維の「品質、機能性、デザイン」が受け入れられ、取引に結びつくことを期待しています。今後の継続的な取組みの中で、福井の繊維と「中国マーケット」との距離を縮めるお手伝いができればと思います。
以上
2007年12月

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